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推理小説ですと、最後に名探偵が現れて、快刀乱麻を断つがごとく鮮やかに事件を解決する、ということになるのでしょうが、現実はそうはいきません。

混乱した人生、名探偵が現れて解決して欲しいなあ、なんて、普通は思いませんよね。小説ではないので、用意された解決編なんてありませんし、第一名探偵なんて周囲にいません。人生は推理小説ではないのですね。

つらいところですが、自分で解決するより仕方がない（法律問題でしたら、弁護士もお手伝いしますよ。）。

裁判はどうなんでしょうね。こちらの主張がどんなに正しくても、証拠がなければ裁判官は認めてくれません。名探偵のように、どこかに隠されている証拠を探してくれるわけでもありませんね。

判決は、推理小説の解決編ではないので、判決を読んで胸のすく思いをする、ということはあまりないように思います。

弁護士になる少し前、刑事事件の、あれは最高裁判例だったのでしょうか、それとも？何の事件だったのか、覚えていないのですが、読んでいるうちに引き込まれて行ったことがありました。

どこか心に残るところがあったのでしょうか。

判例集を読むのは、今でも嫌いではありません。